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zoom RSS 松田悠介『グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」』

<<   作成日時 : 2013/06/09 23:42   >>

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実は、わたし、教育については多大な関心をよせています。


教育が貧困と直結してるというのは、いろんな国を見てて感じるところだからです。


しかも子供は生まれる環境を選べないですからね。


ちょっと前からTeach for Americaがアップルなどと並んでアメリカの就職先人気ランキングの上位に位置しているのは知っており、しかも一般企業ではなくNPO団体だということに衝撃を覚えました。
日本ではNPOが人気就職先の上位なんて、ありえないですから。
どんなNPOなのか、非常に興味をもっていました。
そのTFAの日本版ができたのはこの本で知りました。


そりゃ、読むしかないよね。


教育分野って、ここ数年でものすごく変わりそう。
今、アメリカの有名大学の講義もネットで無料開放していたりする時代。

どんどん技術の値段が安くなっていって、お金のない子供たちもネット環境さえ整っていれば高度な授業を受けられる世界。
生まれてきた環境による教育の差が、どんどん縮まる世界。


そんな世界が、すぐ近くまできてる。


競争が激しくなるのは確実ですが、それって一体どんな世界なんだろうか。


とにかく大きく変化するときは近い。



本を読んでて、印象に残った点をいくつか。

「GEやマッキンゼーでは、社員になった後でも、長期休暇を利用してkの2年間のTFAのインターンシップ・プログラムに参加する権利を提供している。」(p.27)
社員の視野を広げるためには、1週間程度の夏季休暇じゃ足りないこともある。
長期休暇制度があるところはあるけど、1年間という単位で用意してるとこって日本の企業ではないんじゃないかな。

「一般企業でいえば、教師はいきなり課長としてスタートするようなものだ。教師はもっとも早く成長のチャンスをもらえる職業といっても過言ではないと思う。」(p.34)
先生という職業についたら、新人だろうとベテランだろうと、担当クラスをまとめなくてはいけない。
会社に入ったら、新人がマネジメントの仕事をいきなりやるということはまずないので、仕事の内容からみると、もっとも成長できる職業だという。確かに!

「答えを自分で見つけると納得感が違う。教師は教えるのではなく、生徒が自分で答えを見つける手伝いをしてあげる、それは自ら松野先生に教わったことで、今でも僕が信条としていることだ。」(p.50)
そうそう、他人から教えられるのと、自分で答えを見つけ出して理解するのでは納得感が全然違う!
答えを教えるのが指導ではなく、見つけさせるのが本当の指導なんだな〜。
もしも、メンターみたいなポジションについたら、ただ単に答えを教えるのではなく考えさせよう。

「体格がよくなってからスポーツが得意になり、すると自信がついたことで内向的な性格も変わった。」(p.51)
4、5月生まれの子供は2、3月に生まれた子供よりも成績が良い、という話を聞いたことがあります。
子供は数ヶ月でかなりの成長をとげます。
早く生まれた分だけ体が成長し、運動面で優位にたちやすいため、運動できることで自信につながり、それが勉強にも反映されるそうです。
子供にとって運動ができることってすごくインパクトのあることで、かつ勉強にも影響するんでしょうね。

「はじめから勉強ができない子はひとりもいない。学校の成績が悪かったのは、家庭環境や半歩先を照らしてくれる大人の不在のせいであり、本人の資質はそれほど関係ない。」(p.71)
まったくその通りだと思います。

「新しいことを考えついて実行しても、賛同して一緒に挑戦してくれるような仲間がいないのだ。」(p.83)
1人でやるには限界がある。大きく動かそうとすると、同じ志をもった仲間が必要になる。自分でやれることに限界を感じた著者は、学校を作ろうと動き始めるのです。

学校運営とリーダーシップを学ぶため、ハーバードの大学院に進学することにした著者。
「アメリカの授業のスタイルは、日本とはまったく違っていた。日本の大学の授業は、理論を学ぶ場。だからとくに予習してなくても、授業の中でテキストをよみこなしていけばいい。一方、アメリカの授業は、発表や議論を通じて知識や経験を共有する場になっている。発表や議論をするためには理論を知っておく必要があるが、授業では理論を教えない。理論は各自が事前に予習することが前提になっていて、何も予習せずに授業に臨むと、ちんぷんかんぷんでついていけないのだ。(中略)授業で重視されるのは、どれだけ他の人にインパクトを与えたか。」(p.100-101)
アメリカは特にアウトプット重視の授業スタイル。アウトプットが自分にとっても一番身になるし、教室にいる人にも影響を与えるからね。日本とアメリカの大学の勉強量が違うのは、インプット重視かアウトプット重視かが違うから。

ハーバードで逆に日本の教育の良い面も発見したそう。
・給食制度
・掃除当番
・職員室
・学習指導要領
これらは日本の教育システムで優れた点だそう。私は普通だと思っていたけど、海外にはないもののようです。

ハーバード留学中、TFAのウェンディ・コップの講演を聞き、TFAの日本版を作ろうと決意する。
そこで、在学中の研究テーマをTFAのシステムが日本に根付くか、と定めたところ、3つの壁があると結論づける。
・寄付文化の有無
・転職文化の違い
・教員免許制度

「いちばん最初にリスクを取って飛び込む男気のある人というのは、とても優れた人材であることが多い。」(p.132)
仰るとおり。

「現在、日本に就学援助や生活保護を受けている子どもがどれくらいいるかご存知だろうか。(中略)35人学級ならクラスに5人以上は援助なしに学校生活ができない子どもがいる。」(p.147)
これはすごい意外な数字でした。理由は日本には万編なく貧困層がいるからだそうです。アメリカは住む場所が分かれており、自然と通う学校も分かれてくる。

「貧困家庭にはまず努力できる環境がない。」(p.152)
大学まで行かせてもらえた私にはきっと分からないことだけど、日本にも貧困は存在するらしい。それも極度のものが。
食事すらまともにとれないのにどうやって学ぶ気力がでるのか。そういった子どもたちはスタートラインにも立てない。


本の後半に日本の寄付税制の話がでてきた。
ちょうど、ホリエモンが出演してた「朝まで生テレビ」の中でその話がでてきたばかりだったので、すごいタイムリーだった。日本は今までかなりいけてない税制だったそうだが、2年ほど前に、寄付した半分が控除されるように税制改革をおこなったそうです。(寄付先が認定NPOに限る)


この本を読んだとき、自分が関心をもっている物事に自然と近づいていくのを感じた。
最後の寄付税制の話も、偶然じゃなく必然に思えてくる。


TFAの話がメインかと思ったけど、それ以上に得るものが多かったので大変満足です!


グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」
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松田 悠介

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